店舗経営に必要な保険と補償の考え方
2026/02/19
事故は突然起きる 止まるのは営業です
漏水・火災・営業補償を数字で整理します
店舗で入るべき保険とは?業種別に解説します
年間保険料と実際の事故金額を比較します
■ 店舗で入るべき主な保険
まず基本となるのは次の3つです。
・火災保険(店舗用)
火災だけでなく、漏水・風災・設備破損などを補償します。
・施設賠償責任保険
店内でお客様が転倒した場合などの賠償責任を補償します。
・生産物賠償責任保険(PL保険)
飲食物や商品が原因で健康被害が出た場合の補償です。
さらに重要なのが、
・借家人賠償責任特約
・休業補償特約
ビルイン物件では、ほぼ必須と考えてよいでしょう。
■ 実際に事故が起きるといくらかかるのか
【漏水事故の例(飲食店・ビルイン)】
自店舗復旧費:80万円
下階天井復旧費:120万円
下階営業補償(30万円×5日):150万円
合計:350万円
未加入なら全額自己負担です。
【ダクト火災の例(焼肉店)】
ダクト交換・復旧:350万円
休業損失(40万円×20日):800万円
合計:1,150万円
休業補償がなければ、売上ゼロで固定費だけが出ていきます。
【転倒事故の例(美容室)】
治療費:15万円
慰謝料・賠償金:80万円
弁護士費用:30万円
合計:125万円
施設賠償責任保険で対応可能です。
■ 年間保険料の目安
20坪前後の小規模店舗の場合
火災保険+借家人賠償:8万〜15万円
施設賠償責任保険:3万〜8万円
休業補償特約:5万〜15万円
年間合計:15万〜30万円程度
月換算すると、約1.2万〜2.5万円です。
350万円の事故と比較すると、数字の重みは明確です。
■ 業種別に見る必要度
焼肉・焼鳥
火災・油・ダクトリスクが高い
→ 手厚い火災保険+休業補償推奨
居酒屋・バー
水回りが多い
→ 漏水補償必須
美容室
薬剤事故+水漏れ
→ 施設賠償重視
物販
転倒事故中心
→ 賠償責任中心で可
■ 入った方がいい人・補償を抑えられる人
【入った方がいい人】
・ビルイン物件
・1日の売上20万円以上
・従業員を雇う予定がある
・火や油を扱う業態
【補償を抑えて設計できる人】
・小規模予約制サロン
・固定費が低い
・売上規模が小さい
保険は「全部入る」か「ゼロ」かではありません。
売上規模とリスク構造に合わせて設計するものです。
事故は感情で起きません。
物理で起きます。
そして保険は、その物理に対する備えです。
内装に予算をかけることも大切ですが、
営業を止めない設計も同じくらい重要です。
守口・門真でこれから出店を考えている方も、
物件契約前の段階で保険設計を整理しておくことをおすすめします。
漏水対策に限って言えば一番は地上階(1階)の店舗にすること
これだけでもリスクは大幅に減ります


