店舗工事に潜む既存配管リスク

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ブログ/コラム

店舗工事で一番怖いのは「既存配管」です

2026/02/18

内装は新品にできる でも土間の下は過去を背負っている

先月施工していた現場で、漏水が発生しました

既存設備リスクを知らずに出店すると、営業後に止まります。

既存排水管は触っていません。
露出している配管に接続しただけです。

給水は、隠蔽部分の信頼性を考慮し、新たに配管を新設しました。
排水も接続前にそれぞれ約5分間通水テストを実施し、詰まりは確認されませんでした。

それでも営業開始後、トラブルが起きました。

一つ目は、専有部から10m以上離れた既存トイレ系統の詰まりです。
トイレットペーパーが配管内で固まり閉塞していました。
営業後しばらくは問題なく使用できていたため、事前予測は困難でした。

二つ目は、手洗い配管からの漏水です。
土間の隠蔽部に二重トラップ施工がされており、鋳物ドレンが腐食。
内部で錆が堆積し、配管が閉塞し逆流していました。

実は接続前の通水時、流れが悪かったため、やり替えを提案していました。
しかし工期と費用の兼ね合いで、様子を見るという判断になりました。

三つ目は、シンク下既存配管のクラックです。
今回の漏水を機にカメラ調査を行い判明しました。
現時点では漏れていませんが、劣化は進行しています。

今回の件で改めて感じたのは、
店舗工事で最も怖いのは「既存設備」だということです。

内装は新品にできます。
しかし土間の下の配管は、新品にはできません。

5分の通水で問題がなくても、営業で連続使用すれば負荷はまったく違います。
排水は「流れるかどうか」ではなく、「負荷に耐えられるかどうか」です。

築年数が古い物件。
用途変更を伴う改装。
油や水の使用量が増える業態。

こうした条件が重なると、既存配管のリスクは一気に高まります。

店づくりは、見える部分だけで完成しません。
見えない部分にどれだけ向き合うかで、その後の営業が決まります。

事前にできる対策と費用感

既存配管リスクはゼロにはできません。
でも、確率は下げられます

① 排水管カメラ調査

既存排水管内部を内視鏡で確認します。
錆の堆積、クラック、段差、二重トラップの有無が分かります。

費用目安:5万円〜15万円
(距離や系統数により変動)

築年数が古い物件や、用途変更がある場合は推奨します。

 

② 隠蔽トラップ・鋳物ドレンの更新

土間埋設部に鋳物や二重トラップがある場合は更新を検討します。

ここが一番リスクが高い。

費用目安:20万円〜60万円
(斫り範囲・復旧範囲により変動)

営業停止の損失と比較すると、安い場合もあります。


③ 既存配管の全面更新(重度劣化時)

築年数がかなり古い場合は、思い切って更新する判断もあります。

費用目安:50万円〜150万円以上
(規模による)

 

判断の分かれ道

流れが悪い配管を
「今直すか」
「様子を見るか」

ここが分岐点です。

様子を見る判断は間違いではありません。
ただし、そのリスクを理解して選ぶことが大切です。

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既存配管の不安・事前調査の費用感も、短く整理してお伝えします。

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